出会って5分は俺のもの! 時間停止と不可避な運命(アトロポス)

公開日: 


出会って5分は俺のもの! 時間停止と不可避な運命(アトロポス)

管理人の一言:「お兄さん、お兄さん」ある日の朝、駅へと向かう途中の道を歩いていると、背後からそんな声が聞こえた。「あなたのことですよ、お兄さん」俺の前に異彩を放つ小柄な少女が現れた。初夏を迎えて気温も高いのに、黒を基調とした服にすっぽりと身を包み、フードを目深に被っている。「退屈、しているんじゃないかと思いまして」訝しむ俺に、少女は驚きの光景を見せる。駅へと向かう人たちが、ピタリと動きを止めていたのだ。ただ立ち止まっているわけではない。皆一様に、歩いている途中の状態で固まっている。――まるで時間が止まってしまったかのように。嘘だろ? あり得ない! もしかしてドッキリなのか!?思考を巡らせてみるが、同じく微動だにしない猫や鳥を見てしまうと、もう認めざるを得なかった。「これは『アトロポスウォッチ』と言いまして、 実はこれで時間を止めているんです」「秒針が動いていますよね。この秒針が5分を刻むまで、 時間を止めていることができます」「この秒針が5周したら時間は再び動きだす、ということです」そんなことを俺に説明してどうなるんだ? 混乱する俺にその懐中時計を押しつけて、少女は去っていった。「退屈、しているんでしょう?これで、その退屈な人生を面白いモノにしちゃってください」そう言い残して。――『アトロポスウォッチ』が、俺の手の中にある。学園の喧噪の中、クラスメイトである光井瑠璃のおっぱいを触るために、俺は『アトロポスウォッチ』を起動する。俺、黒瀬悠真の人生を大きく変える、初めての『時間停止』だった。━━・‥…━━・‥…━━・‥…━━・‥…━━・‥…※予約限定特典について10月25日(木)までにご予約いただいた方のみ、コンテンツ内に同梱されております。

-- Delivered by Feed43 service

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket



PAGE TOP ↑